Ｙｏｕ ｓｈｏｕｌｄ ｋｎｏｗ ｔｈｅ ｆｏｅ Ｓｈｅ’ｓ ｖｅｒｙ ｎｏｉｓｙ ＆ｌｏｕｓｙ

 花に関する詩について書いた記事をまとめました。

有名な作品から隠れた名作まで、おすすめしたい詩をそろえましたので、どうぞお楽しみくださいね。

目次

1. 花がテーマ・花についての詩～14記事～
   1. 春
      1. 茨木のり子「さくら」
      2. 金子みすゞ「星とたんぽぽ」
      3. 草野心平「青イ花」
      4. 三好達治「チューリップ」「信号」
      5. 北原白秋「ほのかにひとつ」
      6. ヰルヘルム・アレント（訳：上田敏）「わすれなぐさ」
   2. 梅雨～夏
      1. 谷川俊太郎「生きる」
      2. 萩原朔太郎「こころ」
      3. 北原白秋「水ヒアシンス」
      4. 中原中也「六月の雨」
      5. 三好達治「乳母車」
   3. 秋～冬
      1. 石垣りん「幻の花」
      2. 草野心平「紅梅」
      3. 新川和江「ふゆのさくら」

花がテーマ・花についての詩～14記事～

春

茨木のり子「さくら」

ことしも生きて　さくらを見ています…
茨木のり子さんの目が、奥深いところから見た「さくら」。

茨木のり子の詩「さくら」…ひとは生涯に何回さくらを見られるか

金子みすゞ「星とたんぽぽ」

青いお空のそこふかく、海の小石のそのように…
目に見えないものの存在について、優しく語りかけます。

金子みすずの詩「星とたんぽぽ」…見えぬものでもあるんだよ

草野心平「青イ花」

トテモキレイナ花。イッパイデス…
少年蛙の目線から描かれた世界。

オ母サン。…草野心平のカタカナの詩「青イ花」

三好達治「チューリップ」「信号」

蜂の羽音が　チューリップの花に消える…
「チューリップ」の詩と、椿が印象的な「信号」の詩をご紹介。

三好達治の四行詩「チューリップ」「信号」

北原白秋「ほのかにひとつ」

罌粟ひらく、ほのかにひとつ、また、ひとつ……
多感な季節。そよ風に揺れる園に、胸の想いが重なります。

北原白秋の恋の詩「ほのかにひとつ」

ヰルヘルム・アレント（訳：上田敏）「わすれなぐさ」

ながれのきしのひともとは、みそらのいろのみづあさぎ…
日本人の心にも響くドイツの詩。植物の忘れな草は、さまざまな文学や歌に登場しています。

「わすれなぐさ」…上田敏の名訳詩集『海潮音』より

梅雨～夏

谷川俊太郎「生きる」

生かす　六月の百合の花が私を生かす…
谷川俊太郎さんには「生きる」という詩が二つあります。ここで紹介するのは、一方の詩と比べると目立たないかもしれませんが、ぜひおすすめしたい名作です。

谷川俊太郎の詩「生きる」…六月の百合の花が私を生かす

萩原朔太郎「こころ」

こころをばなににたとへん　こころはあぢさゐの花…
こころを紫陽花などに例えて、その不思議について問いかける詩。

萩原朔太郎の詩「こころ」の意味は？現代語訳と解説

北原白秋「水ヒアシンス」

月しろか、いな、さにあらじ。薄ら日か、いな、さにあらじ…
水ヒアシンスはホテイアオイのこと。出だしから心惹かれます。

北原白秋の思い出の詩「水ヒアシンス」

中原中也「六月の雨」

またひとしきり　午前の雨が　菖蒲のいろの　みどりいろ…
潤いと憂い。雨のリズムに心揺れるソネット。

中原中也のソネット「六月の雨」

三好達治「乳母車」

母よ――淡くかなしきもののふるなり　紫陽花いろのもののふるなり…
日本の美しく懐かしい抒情詩です。

三好達治の美しい叙情詩「乳母車」…淡くかなしきもののふるなり

秋～冬

石垣りん「幻の花」

庭に　今年の菊が咲いた…
ひとつも無駄がない言葉たち。深く考えさせられる詩です。

石垣りんの詩「幻の花」

草野心平「紅梅」

どうして紅の花が咲きどうして。ふくいくとした香りをわかせるのだらう。どうして…
年輪を重ねた果ての、瑞々しく奥深い詩。

草野心平「紅梅」…どうして紅の花が咲き匂うのか

新川和江「ふゆのさくら」

おとことおんなが　われなべにとじぶたしきにむすばれて…
ひらがなのみでつづられた、冬に咲く桜のように凛とした恋愛詩。

新川和江のひらがなの恋愛詩「ふゆのさくら」

「まとめ」について

• 詩の出だしと、どのよう